[Instrument] 名品再生 Selmer Mark6

BSフジ「名品再生~ネオレトロの世界~」という番組でセルマーマーク6の再生作業の様子が放送され、YouTubeで視聴できることをSNSで知り早速観てみました。長年お世話になってきた石森管楽器の見慣れたリペアルームの風景が映し出されます。受付場所から遠目で眺めたことしかなかった修理作業を細部まで解説付きで観ることができて感動しました。ビンテージ楽器好きにはたまらない内容です。ぜひご覧ください。

セルマーマーク6を再生#1

主な内容:アメセルマークⅥとは、分解、調整

シリアルナンバーが12万番台のアメセル・テナー・マーク6・ゴールドプレート、持ち主だったグラミー賞プレーヤーとはマイケル・ブレッカーのことでしょう。マイケルが最後に使用していたのは8万番台であったと記憶していますので、複数所有していたうちの1本でしょう。石森管楽器は手放す気はないとのことですので、わざわざこの番組のために修理したと推測されます。もし販売するとしたら値段はいくらになるのでしょうか。

キーのガタつきの修理の様子が出てきます。自分の楽器は修理が必要かどうか、状態を見極めるための参考にもなりそうです。

セルマーマーク6を再生#2

主な内容:タンポ外し、凹凸の修正、フェルトの交換

バーナーを当てる様子はよく目にしてきました。こういう作業だったのですね。修理用のいろいろな工具類が面白いです。

セルマーマーク6を再生#3完結編

主な内容:タンポ交換、ネック修正、コルク取付、組み立て、試奏

ネックのコルクはこうやって巻くのですね。曲面にフィットさせるためにたこ糸をぐるぐる巻きにするのはなるほどと思いました。タンポは羊の皮を使用していて、トーンホールに張り付きがちなC#とG#キーにはカンガルーの皮を使用しているというのも初めて知りました。

2024年09月05日