[Transcription] Oleo by John Coltrane
最近また50年代後半のColtraneをよく聴いています。若々しい感じのColtraneの歌い方が大好きです。学生時代テナーを始めた頃,Miles QuintetでColtraneが演奏したOleoのコピー譜を手に入れて練習したものでした。久しぶりに譜面を見たら耳に染み付いたフレーズと微妙に違っているように思えるところが何か所かあったので,スッキリさせようと音を採り直してみました。リズムチェンジのアドリブ例としてしてよく取り上げられているものです。学生時代に受けたレッスンでも教材になりました。
Oleo Transcription (PDF譜面)
Miles Davisのマラソンセッションで有名ですね。音源にリンクを張っておきます。
Bob BergやSteve Grossmanのリズムチェンジを聴いていると,このColtraneのソロのフレーズが顔を出してニヤリとさせられます。テナー奏者が通る道なのでしょう。
学生時代このColtraneのソロで裏コードというものを初めて知りました。2つの例です。
76小節目 Dm7-G7-C ( Ⅱ‐Ⅴ-Ⅰ)上で D7-Db7-C ( Ⅱ7-bⅡ7-Ⅰ) を吹いています。
100小節目 Dm7-G7-C ( Ⅱ‐Ⅴ-Ⅰ)上で Eb7-D7-Db7-C (bⅢ7- Ⅱ7-bⅡ7-Ⅰ) を吹いています。
Ⅴ7とbⅡ7が表裏の関係ということ。裏という言葉の響きに惹かれ,Jazzやってるぞ~という気分に浸って練習したものでした。w
続いてもう一つ,この時代のColtraneがⅤ7でよくやるフレーズです。Ⅴ7の #9 b9 1 b7 からトニックの3に半音で解決する定番フレーズ,他のキーでもこの音使いを演奏しています。
50年代の演奏をTranscribeすることはJazzのボキャブラリーを学ぶのに有用ですね。