[Transcription] Little Wing by David Sanborn

 今回はアルトサックス編,デビッド・サンボーンのトランスクリプションです。5年ほど前,地元のロックバンドにアルトサックスで参加したときに,YouTubeの動画からソロのワンコーラスを採譜して参考にしました。リズム割はおおよそのものです。

Transcription Little Wing by David Sanborn (PDF)

 サンボーンはEbのマイナーペンタトニックにb5である♮A音を挟んだEbブルーススケールほぼ一発で演奏しています。下の譜面の2小節目ではマイナーペンタトニックを上行し♮A音を挟んで下がることでb5が強調されブルージーな雰囲気になっています。その後にも何回かサンボーンらしいこの音使いが出てきてグッときます。
 7小節目,Bbmの1,b3,4,5と駆け上がり,5度の♮F音をフロントキーで強調した後,次の小節Ab7のb7である#Fに半音上がってむせび泣きます。全体に非常にエモーショナルなサンボーンの演奏ですが,こうして音符にしてみるとかなり巧妙に組み立てられた音使いであることが分かります。

 

 1コーラス目の終わりからオーバートーンを駆使したフリーキーな演奏に突入しています。周りのミュージシャンの反応が面白いので下の動画をご覧ください。このあたりオーバートーンの使い方を上手く真似るコツもつかみたいものです。


2020年11月21日