[Transcription] Isfahan by Billy Pierce
アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズやトニー・ウイリアムス・バンドでの活躍,そしてバークリー音楽大学の先生としても知られるビリー・ピアースのソロをコピーしてみました。
曲はIsfahan。新潟ジャズストリートでの演奏曲に入れるお約束であるデューク・エリントナンバーからこの曲を選びました。なかなか手ごわい曲でして,いくつか聴き比べ,下のアルバムの10曲目,ビリー・ピアースのソプラノサックスでの演奏をアドリブソロの参考としました。
この音源からアドリブソロ2コーラスの採譜です。
Transcriptnion Isfahan by Billy Pierce
音を採ってみてなるほどなあと思ったラインをいくつか並べてみます。
1 #5を強調しておいて半音下がって9thに解決する例
2 コード進行に合わせてモチーフを半音ずらす例
3 2と同じようにモチーフを半音ずらして裏コード的に用いる例
4 上下から半音あるいは全音でサンドイッチしてコードの3度の音を強調する例
5 随所の早いパッセージに組み込まれたクロマチックラインの一例。モダンな浮遊感を醸し出すスパイスとして効いているようです。
他にも,3連符の4つ取りフレーズやブルーノート,ディミニッシュ,常套句的なリックなど参考にしたい音使いがいろいろあります。譜面から見つけ出してみてください。
ビリー・ピアースはバークリーオールスターズで来日した際に生で拝聴しました。締めくくりにビリー・ピアースが参加している歴史的なバンドのライブ映像にリンクを貼りました。若きブランフォード・マルサリスのアルトサックスソロにも注目です。