[LIVE] 小曽根真スーパーカルテット2023 5 17

SNS情報から5月にサントリーホールで小曽根真とブランフォード・マルサリスが共演すると知ったものの,平日だし行くのは無理かなと思っていました。3月になって新年度の仕事のスケジュールが見えてくると休みが取れそうな感じです。予約サイトにアクセスしてみると前から2列目の席がまだ空いているではないですか。ファミリーマートでチケットをゲット,京橋付近にホテルも予約,新幹線も早割で予約・・・ということで行って参りました。

ブランフォード・マルサリスをライブで聴くのはこれが3回目。1回目は1982年9月22日中野サンプラザホールでのウイントン・マルサリス・クインテット,マルサリスの肖像で衝撃的なデビューを飾ったマルサリス兄弟の初来日コンサートでした。下は私が所有しているこの時のパンフレットの1ページです。

2回目は1988年10月東京ドームでのスティングバンド(Nothing Like The Sun World Tour In Japan)でしたので,35年ぶりになります。新型コロナウイルスの制限も解除され,何が何でも行かねばと準備しました。

10年前の同メンバーでのライブアルバムがリリースされ,これを上回る演奏になるだろうとワクワクしながら予習する毎日でした。

 

2023年5月17日(木),午後から年休を取りJR赤湯駅へ行くと山形新幹線が信号トラブルで大幅遅延とのこと。間に合いますようにと祈る気持ちで定刻から1時間ちょっと待って乗車,東京駅からタクシーを使い開演30分前に会場に到着できました。ああよかった。会場で10年ぶりの再会となる知人が声をかけて下さり,こちらも嬉しかったです。

1階席途中の横からメンバーが入場し真ん中の通路を歩いてステージへ,いよいよです。

世界一のタイム,音色,アイディア,表現力,反応,自由さ・・・,凄まじくカッコよい珠玉の演奏が続きます。予習していた曲も幾つか演奏され,メンバーが再演を楽しみながらアップデートしているような味わいを感じました。Pandoraではソプラノに持ち替え,とにかく素晴らしいとしか言いようのないブランフォード,楽しい~,幸せ~,来てよかった~。ジャズの歴史を全て消化したずっと先にこの音楽がある,そんな印象を受ける演奏でした。感動を上手く表せる語彙がありません。

小曽根さんのMCによると,ブランフォードは前日に来日するはずが飛行機が飛ばず,今日の昼過ぎに羽田に到着したとのこと,時差ボケもあるだろうに凄すぎます。演奏中の足の踏み方,吹いていないときの所作等にも注目,ずっとブランフォードを見つめていました。

2セット終えてアンコールに応え「何か知ってる曲をやりましょう。」とIn a Mellow Tone,ウン十年前のジャズライフ誌のインタビューでベン・ウエブスターについて語っていたことを思い出しました。今回の演奏もアルバムとしてリリースされることを望みます。

下はセットリストです。

ツイッターを検索してみると同じ感動を味わった方々の感想がたくさん発信されています。こんな写真も上がってました。拝借させていただきす。

こちらはセット間休憩時間に撮影したブランフォードの楽器です。テナーはリリースされたばかりのセルマーSupremeらしいとの情報有。ソプラノもセルマー。

ジャズの歴史の一幕に立ち会ったような気分でした。

 

2023年05月21日