[LIVE] NY Jazz Club 巡り Vol.2 Bill Frisell Darryl Yokley 2019 8 7

NY2日目(2019 8月7日)はメトロポリタン美術館の観光からスタート。JALパック付属の半日観光専用ガイドにお世話になりながら、地下鉄とセントラルパークを東西に横断する市営バスを使って、美術館の他、ストロベリー・フィールズダコタ・ハウスを訪れました。Coltraneオリジナル曲のメロディーを思い浮かべながら「Central Park West」の表示を背景に記念写真! John Lennonがここで撃たれたあの日、高校生だった私は山形市でDave Liebmanを擁する日野皓正コンサートを観ていて、休憩からステージに戻った日野さんのMCでJohn Lennonが亡くなったことを知りました。Dave Liebmanの強烈なソプラノの演奏と共に記憶に残っています。

 

イタリアンの店で遅めの昼食を採ってホテルに戻り休憩。その後、West48Stにあるという楽器街に行ってみましたが再開発なのかそこは更地で、Sam Ashの移転先へ行ってみても管楽器売り場は物足りない感じ。せっかく寄ったのでとJameyのTraneテキストを購入したら,お店の人が「Great Music!」とか言いながらGiant Stepsを流してくれました。ミュージシャンが多いであろうNYの楽器屋はどうなっているのか謎です。突然の夕立に足止めをくらっているうち時間が過ぎ、今夜の目的地、聖地Village Vanguardへと向かいました。

地下鉄の駅を出て薄暗くなった街を歩いていくとVillage Vanguardの見慣れた赤いファサードが見えてきて感動、赤い扉を開けて感動、地下に続く階段を下りて感動、壁に飾られたTraneの写真パネルを見て感動・・・。ここも予約を取っていたものの開演直前の時間になっており、細長い三角形な店内の後ろの方に案内されました。昨夜と違って日本人観光客らしい姿がちらほら。

 

BILL FRISELL TRIO At Village Vanguard

Bill Frisell (guitar)
Thomas Morgan (bass)
Rudy Royston (drums)

Bill Frisellの演奏はあまり馴染みなかったのですが、Village Vanguardは外せないということで予約、仲間のギター弾きから教えてもらって聴いた代表作と同様に空間的な独特の世界を感じさせる演奏でした。酒バラなどのスタンダード、スローなブルース、オリジナル曲をほとんど切れ目なく繋いで行くもので、時差ボケに吸い込まれそうになりながら包み込まれる時間を過ごしました。ルーパーを多用したり,突如意表をついたフレーズを弾いたりするのも印象に残ります。次の週は、ここにGreg Tardyのサックスが加わるとのことで、そちらも聴いてみたかった! Traneの写真パネル前で記念撮影しようとしたところ,若い店員から「Don’t Touch!」との声。「指さしただけなんだけどなあ・・・」とぼやきながら外へ出ると2ndセット待ちの客が並んでいました。

 

Village Vanguardに続いてSmallsへ歩いて移動。この界隈は55BarやFat Catなどのジャズクラブが集まっていて、Google Mapストリートビューで見て周っていた場所なので初めてという気がしません。前のセットが終わるのを10分ほど待って店内へ入ると、ライブストリーミングで見慣れたはずのSmalls店内は思ってたより広く感じました。最前列に陣取って飲み物を注文していると若いミュージシャン達が出てきました。

DARRYL YOKLEY QUARTET At Smalls

Darryl Yokley (ts)
Zaccai Curtis (p)
Luques Curtis (b)
Byron Landham (drs)

NY滞在中のSmallsのスケジュールをチェックすることでDarryl Yokleyというテナー奏者を知り、Apple Musicの作品にアフリカを意識したものを感じていました。郷愁を感じさせるメロディー,ライブでも聞き覚えのあるオリジナル曲が演奏され、牧歌的で優しい語り口のテナーが次第に白熱し野性味を併せ持ってパワフルなリズムセクションに絡んでいく,そんな高揚感を味わいました。時差ボケと闘いながらw ピアノソロもキレキレ!

 

例によって演奏が終わって話しかけてみるととっても気さくな人柄。日本語をよく知っていて「ヨメガニホンジ~ン」とのこと。お勧めの楽器屋も教えてもらいました。かなり歩き回った一日で疲れがピーク! 初イエローキャブでホテルに戻りました。

2019年08月23日