[LIVE] NY Jazz Club 巡り Vol.3 Don Braden Akiko Tsuruga 2019 8 8

NY3日目(2019年8月8日)、朝はちょっとゆっくりして、歩いてタイムズスクエアへ。一昨日ここでバイクの不具合の破裂音を銃声と勘違いしてパニック騒ぎがあったことを日本からのメールで知りました。
妻が楽しみにしているミュージカルThe Phantom of The Operaの前に、劇場の近くのRoberto‘s Windsへ。昨夜のテナー奏者Darrylお薦めの楽器店、以前ネットで調べてる際にちらっとサイトを見ていたような気がします。「日本から来た〜、マークⅥ探してる〜」適当な英単語を並べたら通じたらしく、鍵のかかった展示室を開けて何本か説明してくれました。英語がよく聞き取れませんでしたが、アメセル独特のラッカー色が美しい5万番台テナーに惹かれ指差し試奏させてもらったところ実に良い感触です。「素晴らしい楽器だ〜」的な英単語を思いつくまま並べて盛り上がっていたら、妻から「 あなた何やってるの!」の冷静な言葉。値札を見直してびっくり!桁違いとは正にこの事でした!(※詳しくはこちらをご覧下さい。Bob Bergが所有していたというこの楽器です。)という訳で、このテナーを吹かせてもらったのは貴重な体験となりました。突然センターラインを超えてきたトラックとの交通事故、亡きBob Bergを偲びながら(※以前Bob Bergの訃報を受けて書いたページ)・・・。このお店はリペアの他オリジナルのリードやストラップが人気らしく、ライブもやっている等、日本の石森管楽器に似た雰囲気でした。店主のロバートさんは「日本大好きだ、日本のサックス奏者を何人も知っている・・・」という感じの話をしてくれました。せっかくなのでソプラノ一本持ち帰ることに・・・。

 

そしてケースを抱えたままMajestic Theatreへ、本場ブロードウェイのミュージカル、素晴らしかった! 一度ホテルに戻ってからEmpire State Buildingへ,予約チケットでスイスイ入ってNY定番スポットを観光しました。

 

Empire State Buildingからの夜景を眺めた後,Down TownとUp TownのJazz Clubを日付が変わる後まではしごする計画。妻がついて来れるか,少々の不安を持ちながら出発!

Zinc Barのサイトを見ると、ボス・テナーシリーズというのがあり、定期的に有名なテナー奏者をフューチャーしています。NY滞在中にこのシリーズとしてDon Bradenが出演するというので,ネット予約をして楽しみにしていました。2ndSetの予約でしたが1stの終わりの方から入れてもらえてラッキー! つい最近リリースされたトリビュートアルバムEarth Wind And Wonderを愛聴してまして、期待通りこの辺の曲が中心のライブでした。

DON BRADEN QUARTET At Zinc Bar

Don Braden(ts fl)
Oscar Perez (p)
Kenny Davis(b)
Jeremy Warren(drs)

何と言うかとにかく凄く良かった。音色、スイング感、スピード感、安定感 素晴らしい! この人をお手本にして練習して行きたいと思えるもの。某プロ奏者も「Yes! Don!! Don Bradenいいですよね〜!正しいテナーの音がしますよね!」と言ってくれてます。正にボス・テナー! 最近私がEWI Vocoderで歌ってたスティービーのCreepin’ を演ってくれたのも嬉しい偶然で、つい一緒に歌ってしまいました。

Zincでは妻との日本語の会話を聞きつけて声をかけて下さったNY在住のサックス奏者Tsuyoshi Niwa(丹羽剛)さんと面識を持つことができました ^ ^。後で知ったのですが、NiwaさんはRandy Breckerとの共演作品もお持ちの実力者です! NYでの活躍はこちらのリンク先で!Tsuyoshi Niwa Website

Zinc の帰り道にBlue Note の前を通ったので記念撮影!窓から中で演奏しているNicholas Paytonの姿が見えました。音も漏れ聞こえるし、日本の姉妹店とは違う感じ。マックに寄ってUp TownのSmokeへ。

 

地下鉄103St駅を降り,人気の少ない通りを歩いてSmokeに到着。計画を立てながら,深夜だしHarlemに近いし気をつけた方がいいんだろうなあと構えてましたが、そんな心配は要らない感じでした。

NYへ出発前にSmokeのサイトをチェックしていた時点では、この時間 Isaiah J. Thompson Quartetにオーストラリア出身の若手テナーEvan Harrisが入ると記してあったのですが、予定変更になったらしく,オルガントリオが演奏していました。NY Jazzガイド本にも直前にスケジュールが変わることがあるので電話で確認を〜という記述もあったなあと思い出しながら席に着きました。平日の深夜でややガランとしてます。

AKIKO TSURUGA TRIO At Smoke

Akiko Tsuruga (hammond b3)
Charlie Sigler (g)
Carmen Intorre (drs)

日本人オルガン奏者の敦賀明子さん パワフルでした。盛り上がって踊り出すお客さんがいたり。敦賀さんのアルバムHarlem DreamsにFrank Wess(ts)が参加していて印象に残っています。握手してもらって店を出ました。お会いできて嬉しかったです。

このお店、深夜のセットはミュージックチャージ無しですが,オーダーのミニマムチャージが一人20ドルという仕組み。大分遅い時間になりイエローキャブでホテルへ帰りました。

2019年08月25日