[Transcription] Hush-A-Bye by Tetsuro Kawashima

Hush-A-Bye といえばJohnny Griffinですね。

 

10年ほど前,ギター,ベースとトリオでこの曲を演奏したとき,東京銘曲堂の演奏を参考にしました。こちらのアルバム「You don’t know what love is」に収録されています。

その時参考にさせてもらった川嶋哲郎さんの演奏を2コーラスほどコピーした手書きの譜面が出てきたので,ソロの最後まで音を拾い直してみました。改めて聴き直してみても素晴らしい演奏! テーマ+アドリブ3コーラスの譜面PDFです。

Transcription Hush-A-Bye by Tetsuro Kawashima (PDF)

それでは,いつものようにいくつかのアドリブラインを切り取ってみます。

 

Gmの部分では,メロディック・マイナー・スケールを用いています。ブルーススケールでb5を強調したラインも目立ちます。

 

 

G7の部分でオルタード・スケールを使用したフレーズです。

 

次にCm7の部分です。マイナーコードなのにメジャー3度の音が出てきてもかっこ良く聞こえます。何故でしょう。次の小節のAmのドミナント7であるE7を演奏しているものと思いますが,次の小節の最初のEbの音を半音上と下から挟んでいるとも捉えられる気がします。

 

こちらは,長7度であるBの音がかっこよく聞こえます。Cメロディックマイナーを使用しているととらえるのか,その後のルート音を半音下と全音上で挟み込んでいるととらえるのか。どう説明するのが正解なのでしょう?

 

 

この2拍3連のラインも印象的です。コードトーンにb9 b13を挟みブルージーに響きます

 

最後に,4小節ずっと同じ音を吹いているラインです。一拍半のアクセントで演奏していて,途中で半拍ずらすところが絶妙です。熱い!

 

2009年8月22日に米沢Blue Noteで東京銘曲堂のライブを拝聴しました。「事前に曲目を決めたりはせず、その場で吹きたいと思った曲を演奏するのがこのバンドのコンセプトだ」とのMCが印象に残っています。

2021年02月11日