[LIVE] 日野照正 1980 12 9

1980年12月9日山形市での日野皓正コンサート、ジャズ・フュージョンに興味を持ち始めたばかりの高校生はえらく衝撃を受けました。特に印象に残ったテナー&ソプラノサックスがあのデイブ・リーブマンであったことは後に気が付くのですが、あれから40年超ジャズテナーにハマるきっかけになったことは間違いありません。

 

リーダーの日野さんはニューヨークの若手ミュージシャンと録音した『シティ・コネクション』『デイドリーム』などのアルバムをリリースし、出演しているウイスキーのCMもオンエアされていた頃でした。米沢のジャズ喫茶でチケットを入手し、吹奏楽部でトランペット吹いてる友人と一緒に行ったコンサートでした。

 

あれから40年を経て、YouTubeにNHK-FMでオンエアされた日野照正コンサート中野サンプラザ公演の音源を見つけ、放送日と内容からあの時のツアー音源であることを確認しました。生ジャズ初体験の感動を鮮明に思い出させてくれる熱い演奏で、メンバーはデイブ・リーブマン、ジョン・スコフィールド、アンソニー・ジャクソン・・・このツアーを生で聴いたのかと、あの日を追体験できることに感動しています。

 

山形公演では観客が総立ちのようになった場面もありました。デイブリーブマンが何かを日野さんに語りかけると、「デイブはここのお客さんはいいねと言っています。僕は東北の小さな街だからいいんだよと答えました。」といった日野さんのMCがあったことを覚えています。

 

メンバー:日野皓正(Cor)、David Liebman(Ts Ss)、Harry Whitaker(Key)、John Scofield(G)、Anthony Jackson(b)、Jerry Brown (drs)、Don Alias(Per)
part.1  1.Late Summer 2.Still Be Bop 3.Newsong
part.2 4.Freeland 5.Hino's Reggae 6.City Connection

 

 

 

山形公演は日野さんのMCでジョン・レノンの訃報を知ったことでも特別な日になりました。ジョン・レノンが殺害されたのはNY時間の12月8日夜で、日本時間では9日昼過ぎになる計算、その夜の日野照正山形公演だったわけです。

 

その数年後、大学生になってからクエストのライブで再びデイブ・リーブマンを拝聴しました。アンコールのSoftlyが強烈に印象に残っています。このアルバムは当時の音楽サークルで話題になっていました。

 

 

そして40年を経て、あの日のコンサートを思い出しながら、ニューヨークのストロベリー・フィールズ、ダコタ・ハウスを訪れる機会に恵まれたことも付け加えておきたいと思います。

 

2023年12月31日